[犬のコラム]動物愛護センター見学
殺処分 里親探し 保護から愛護
ご主人様が話してくれた、悲しい現実を語りたいと思います。
動物保護センター
3年ほど前に、ご主人様は、動物保護センターに見学に行ったそうなの。
そこで見た現実と、そこで懸命に葛藤するボランティアの人たちのことを話してくれたの。
動物保護センターっていう県の施設があるのだけれど、保護センターって名前なのに、その正体は、・・・・犬や猫の殺処分場なの。
家で飼えなくなったり、迷子や捨てられて野良になった犬猫が、この保護施設で保護されるんだって。
数日間、飼い主が現れなかったり、新しい里親が見つからなかった時には、二酸化炭素で窒息死させられ、そのままその施設内に用意してある火葬場で燃やされて、処分されちゃうんだって。
それが動物保護センターのお仕事なんだって。
もう一度言いうよ。動物保護センターのお仕事のひとつは、殺処分することなんだって。
犬猫アウシュビッツって、名称の方が適切ではないのかな。
もう飼えないからって、ご主人様がみずから家族であるはずの犬猫を直接、施設に運んでくることも多いって話で、絶句してしまった。
ボランティア
そんな中、ボランティアで懸命に里親探して、ぼくたちを助けるために活動してくれる人たちも大勢いるんだって。
そのおかげで、最近では殺処分される犬猫は激減し、ここ6年間、この施設では殺処分ゼロを達成しているそうだけど、他の都道府県ではまだまだ殺処分は普通に続いているそうなんです。
収容されている犬猫たちも、よくみたらどの子もきれいで、とても保護された状態とは思えなかったけれど、それもそのはず、ボランティアの人たちが、定期的にシャワーをして洗ってあげているんだって。
そして定期的に、譲渡会も開かれて、新しい家族を見つけてくれるんだって。
でも、もらわれていく子は、若くて健康な子ばかり。
疾患があったり、老衰していたり、噛み癖があるような狂暴な子たちは、なかなか一般の家庭では難しかったりするから、これもボランティアの人たちが引き取って、お世話をし続けているそうなの。
県の施設で、県の職員もいて、なんとか不幸な犬猫を助けようと陣頭指揮を執って活動しているのが、ボランティアの人たちなんだって。
殺処分の現場
下の写真は、ガス室なんだって。犬猫たちがこの中に入れられて、二酸化炭素を充填され、殺されていったそうです。
このガス室が最後に稼働したのは、約6年前に新人職員が入所した時に仕事を覚えてもらうために行ったのが最後だったそうです。
ガス室のすぐ目の前に、火葬場もありましたが、ご主人様が見学した時には、撤去されていました。煙突だけが残っていたそうです。
保護センターから愛護センターへ
2020年6月に、新しい施設が出来上がるそうです。
名称も動物保護センターから動物愛護センターへ、譲渡を中心とした活動を目ざしているそうです。
本当の意味での動物愛護センターとして、県知事自らがんばることを表明しています。
最後に下の写真は、殺処分された犬猫たちの慰霊碑だそうです。
慈の文字は、なにを慈しんでいるのかと考えます。
慈しむの意味は、「目下の者や弱い者に愛情を注ぐ。かわいがって大事にする」(参照goo辞書)だそうです。
「慈しむべき犬猫たちを殺処分して、慰霊碑に慈なんて、なんという皮肉なのでしょう」と、パパは涙が止まらなかったそうです。